「Moleman2 – Demoscene – The Art of the Algorithms」
2012/10/30
お仕事ではなく趣味での翻訳になるんですが、コンピューターのサブカルチャー“デモシーン”のドキュメンタリー映画、「Demoscene – The Art of the Algorithms(デモシーン: アート・オブ・アルゴリズム)」の日本語字幕をつけましたー。
これはハンガリーのMolemanというサブカルを題材にしたドキュメンタリーシリーズの第2弾なんですが、デモシーンって何かしら?というあなたの疑問に90分でばっちり答えてくれる作品です。
まぁ、素人の私が説明するよりも映画を見た方が手っ取り早いとは思うんですが、私が初めて「デモシーン」と聞いたときに想像した、“コンピューターを使ったデモ隊活動”だと誤解されて終わるのも寂しいものがあるんで本当に乱暴にご紹介させていただくと、エレクトロニカ系の音楽のプロモーションビデオがありますよね(これとか、こういうのとか)。こういう感じの映像作品を、プログラムだけ(つまり動画や写真ファイルは使っちゃダメ)で作ったものが“デモ”です。しかも、ファイルの大きさにも「1MB以内」とか、「64KB」とか「4KB」とかの制限があります。今はiPhoneで写真とっても1枚1.5MB以上はありますから、4KBなんかで映像作品ができるわけないと思うじゃないですか。それがねー、できる人達がいるんです。
例えばこちらは、天才ミシェル・ゴンドリーがアイスランドまで行って撮影して、たぶんお金もいっぱいかけてCGとかビョークとかいろいろ組み合わせた音楽ビデオ。
こちらは、RGBA+ TBCというグループが趣味で作った4KBのデモ作品。映像も音楽もぜーんぶ入れて4KB。もちろん写真ではなく、これはすべてプログラムから出してる映像と音楽。
どういうことなんだ!と思ったあなた。詳しくはこちらの映画でご確認ください。(YouTubeで全部公開しています)
この映画の監督、シラード・マツシックさんのインタビューはこちら。