Tokyo Demo Fest 2013に行ってきました
2013/02/17
先週末に行われたTokyo Demo Fest 2013に行ってきました!
Tokyo Demo Festとは、日本で唯一開催されているデモパーティーで、今年の開催が3回目だそうです。
手作り感あふれるおもてなし |
「デモ」について聞きなれない方のために
「デモパーティー」とは、簡単に言うとデジタルアートの祭典といったところでしょうか・・。個人やグループが趣味で作った音楽、グラフィック、プログラム…そしてそれらを合わせた「デモ」と呼ばれる作品を発表する場です。ははーん、さては部外者禁止のオタクフェスだなーと思ったそこのあなた!ノンノン、それは違います。「デモ」は、私のように技術的なことがさっぱり分からなくても、ミュージックビデオ(PV)を見る感覚で楽しめる作品ばかりです。「デモ」や「デモパーティー」に関して詳しくは、とても分かりやすいドキュメンタリー、「Moleman 2」をご覧になることをお勧めします。
とは言え、今までにデモパーティーの記事やライブ映像はいくつも見たことはあっても、私にとってはこれが人生初参加となるデモパーティー。実際はどうなんだろう、デモを作れるわけでもないのに参加してつまみ出されたらどうしよう…と何週間も前からワクワクとドキドキの気持ちでした。
会場となった東京の「プチ・パリ」こと神楽坂エリアにあるアンスティチュ・フランセ |
入口で「一度装着すると二度と外せない」ピンクの手錠がかけられます |
私がお邪魔したのは、2日目のコンポ(デモの発表)だったのですが、とにかく会場の中はすごい熱気!来場者の興奮なのかパソコンの熱なのかは分かりませんが、窓がくもってる!笑 座る場所を見つけるのが大変だったほど大盛況でした。
普段はレストランを営業しているという会場内 |
個人的にはデモパーティーといえばビールにコーラにピザ!なイメージがありますが、ここではピザや各種飲み物の他、フランスのお菓子、クロックムッシュ、サンドイッチもあったそうです。メニューの半分以上をクリアしたという「うめぼしさん」によると、『ピザ、クロックムッシュはチーズがしっかり使われていて美味しかったです。ファーブルトンは、レーズン好きにとっては、なかなかいい味でした。さっぱりとした甘さだった気がします』とのこと。うわぁーん!(ピザを忘れたのは痛恨のミス!)
やっと席を見つけてあたりを見渡すと、なんだか不思議な光景。日本語は聞こえるけれど、日本にいる気もしない。みんなパソコンを広げて笑い合っている、、ふと見上げると何かの立体模型を持った人が立ってる、、笑 それでも、皆さん「デモに関心がある」という共通点があるので、するすると会話が生まれているようでした。(聞けばみなさん、すごいことされてる方々なの!)言葉の壁はあっても、コードで会話ができたりもするそうです!
私も同席した方に親切にしていただいて、とても楽しかったです。ちなみに、今回デモリリースデビューを果たしたというjiさん、「徹夜で間に合わせた!」と徹夜とは思えないほどすっきりとした笑顔でした!(ありがとうございました!)
同席のフィンランドの紳士からいただいたムーミンキシリトール。 きゃわいい、、、もったいなくてまだ開けられない、、 |
セミナーで講演もなさっていたsyoyoさんからいただいたお名刺。 私には意味は分かんないけど、デザインとしてすごーくかっこいい!(これしか書いてないの) |
ほどなくして始まったコンポタイム。アナウンスが流れると、会場内の視線が一斉に大型スクリーンに集まります。
画面にデモが映し出されて、歓声がウワーっとあがった瞬間「あぁ、だからデモシーンは終わらないんだ」と感じました。ライブを見に行って、最初の音が鳴った時のあの興奮・・・!
うまく説明できませんが、これまで読み聞いてきたデモシーナーの言葉を次々に思い出して「こういうことだったんだ…」といちいち納得して胸が熱くなりました。PCに向かって1人で見るデモもいいものですが、大画面で大人数と見るデモはまったく迫力が違いました!(月並みな感想ですが、、) この迫力と観衆の雰囲気があってこその「デモシーン」なんだな!と思いました。
会場でお話しした方から多く聞かれたのが、「これまでに比べて、今年は海外のデモパーティーの雰囲気に近くなっている」というもの。海外のパーティーでは良いも悪いも口に出すけど、日本では静かに見るという勉強会っぽい雰囲気だったそうです。(よく来日アーティストも言いますよね、日本人は静かに聞き入って楽しむタイプだとか。)いやでもたしかに、、、今年は私が見たところ大盛り上がりでしたよ!
独自の文化を作っていくのが得意なのも日本の特徴ですから、これから国内・国外と参加者が増えるにつれて、ユニークなかたちの「日本のデモパーティー」に育っていくのかもしれませんね!(ピザとおにぎりが両立するデモパ的な・・・意味不明・・笑)
今回のデモパーティーのタイムテーブルはこちら。
リッチな内容のセミナー、海外のデモパーティーで使える英会話教室、デモ初心者歓迎のワークショップ、そして映画館を使って歴代の名作デモを鑑賞するDemoShow(!)など盛りだくさんの内容だったようです。(会場の雰囲気が分かるツイートのまとめはこちら)
そしてコンポの結果はこちら!
Wild部門は「なんでもあり」が魅力だと聞いていましたが、ほんとに自由だった・・・(笑)来年デモを作って参加しようという方は、是非この自由さから翼をさずかってください・・・。
Combined Demo Compoの1位に選ばれたのは、eddietree/illogictreeの“Artifacts”!
とってもクール!!おめでとうございます!
参加できたのはごく短い時間でしたが、本当に楽しいパーティーでした。リードオーガナイザーのKioku(SystemK)さんをはじめ、開催・運営に関わった皆様、どうもありがとうございました!日本のデモシーンの黄金期はこれからだなと感じました!
…
それと余談になりますが、、デモパーティーと並んで今回もう1つ初体験だったのは、Twitterでお知り合いになった方と実際に会うということ。これまでツイートだけでしか知らなかった人を目の前にするのは、これまた不思議な感覚!(初めて会うのに、けっこう前から知ってる人のような気がしてしまう…)興奮のあまり、失礼なことを口走ってたらごめんなさい!皆さんお会いできて嬉しかったです!